2011年10月2日日曜日

カンフーパンダ(Kung Fu Panda) - John Wayne Stevenson/Mark Osborne(2008)

 この映画を映画館で観たときには感動しました。
 ストーリーもそれなりに感動ものではあるのですが、それよりも何よりも、劇場内の子供たちの素直な反応に胸を打たれたのです。
 大人になって、あまり大きな声で笑わなくなりました。デブで食い意地の張ったパンダがおかしなことをしてもちょっと唇の端を曲げてみるぐらい。多少怖いシーンがあっても、特に息を詰めたりはしません。
 ところが子供たちの反応は素直です。笑う場面ではドカンどかんと笑い声が爆発し、悪役が登場する緊迫したシーンでは水を打ったように静まりかえります。カンフー対決のシーンでは悲鳴や応援のかけ声が場内に渦を巻いて大変な騒ぎでした。
 「ニューシネマパラダイス」の中にも、観客たちが一体となって映画を楽しむシーンがありました。 そういう、一人でDVDを見る時には決して味わえない映画ならではの感動体験を思い出させてくれたのが、この映画だったのです。
 ジャッキー・チェンのカンフー映画が好きな方なら、お話そのものも楽しめるはず。子供だましの漫画映画と思わずに、できれば大勢の子供たちと一緒に観てください。

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